割れたマグカップ

しょうもない備忘録

職場のモンスターが長(オサ)になるとき

何度か異動を経験したが、どの部署でも、最早名前を口に出す事さえ憚られる程に忌み嫌われていながらも、何年も変わらず生き続ける社員が1人はいるようだ。

気に入らない上司には歯向い、新人には心の病気を植え付ける。それでいて、本人は自己評価が非常に高く、自分よりも格下だと感じると徹底的に痛めつける。

当然だが、そんなモンスターは誰も相手にしたがらない。 

かと言ってモンスターは仕事ができないわけではない。むしろその凶暴性から敢えて目を背ければ、とても有能な人間である。仕事の覚えも早く応用も利く。ただ、一緒に仕事をした人間は次々と病気になるか辞めていく。

クビにはしたくないが、相手にもしたくない。

そんなモンスターが配属されるのは本社から離れた外部部署である。要はもう、お外で勝手にやってて、と言うわけだ。

外部部署に放り出されたモンスターは持ち前の有能さを発揮し、高速で仕事を把握していく。そして仕事の知識を吸収しきった後、周囲の気に入らない人間を次々と排除していく作業に移る。

最終的に、その課の業務の肝になるような部分についてはモンスターが1人で把握し、必ずお伺いを立てなければならなくなっている。係長や課長などと言うシステム的な役職を超越して、モンスターが長(オサ)として君臨する。長(オサ)の上司も部下も、体調不良を訴え始め、短いスパンで入れ替わっていく。

 

 

そんな長(オサ)の供物として、今年は私が選ばれた。

 

もう三ヶ月がたち、様々なパワハラを拝領するが、正直辞めたくない。しがみついていたい。

パワハラで検索すると「いますぐ辞めるべき」的なブログやブログ風の広告が山と出てくるが、辞めても生きていける親族のバックアップもなく、人より優れた所もない自分の転職先なぞ、海に落とした針を拾おうとするようなものだ。

つまり、何とか人事を騙して潜り込んだ今の職場で、長(オサ)の供物にならず生き残りたいのである。

このモンスターを分析して考えることで、ストレス発散とついでに遺書も兼ねてブログを始める。