割れたマグカップ

しょうもない備忘録

長(オサ)となる流れ

モンスターが周囲の人間を悉く排除して長(オサ)となったのは、モンスターなりの生存戦略だと思っている。
以前なら辞めさせられることも可能性として大いにあったが、外部部署のほぼ全てを個人で把握し、システムの根幹にがっしりと食いついているモンスターを引き剥がすのは最早不可能に近い。
ただ、前述の通りモンスターは自己評価だけは異様に高く、自分が鼻つまみ者だとは一切考えていないだろうから、自分が外部部署に君臨することでクビを防ぐこの方法は、モンスターの本能から来るものであろう。
また、扱いにくいからと言って外部部署に何年もモンスターを放し飼いにし続けた本社の人事もそれを助長している。
皆が嫌厭しスルーしたことで、図らずもモンスターにとって良い流れが自然に生まれてしまったのだ。恐ろしいことである。